黒子の島/
あおい満月
少年のままの
左手が教えてくれた
地球上に、
たった一つしかない石が
くるくるまわりだす
西から東へ
東から西へ
そこに月をあてがえば
黒子の島が浮かんでくる
黒子の島は大きくなってわたしを呑み込む
*
洞窟だった。
目覚めた場所は
可愛かった琥珀が
ヒトガタになり
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