呼吸には狭間がある/ホロウ・シカエルボク
 
ればならない、その繋がりを見失うことがあってはならない、人生に、世界に、周囲に息づくものの大半は余計なもので、音楽に例えればそれは終始雑音に満ちた場所で演奏されているようなものだ、選ばなければならない、認識して、選択しなければならない、それは無自覚では決して出来ないことだが、出来る限り無意識に行われなければならない、無意識でなければ連続することはまず不可能だからだ―試しに呼吸のリズムを自問してみればいい、必ずそこには息苦しさが付きまとう筈だ、途切れたものは捨てるしかない―いくつ捨てた?これまでにいくつ捨てた?まだ手繰るべき糸はあるか?その疑問符に前例のあるものはひとつとしてない、それは限りない未来
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