呼吸には狭間がある/ホロウ・シカエルボク
 
術がないのなら、あらゆる脳味噌は狂っていく、その技術はある名前で呼ぶことが出来る―愚鈍、という名前だ、その技術があれば少なくとも狂うことはない、というより、狂うレベルまで行くことがない…狂うことが怖ろしいならそうしていることだ、それは脳味噌を守ってくれる、だがそれ以外のどんな利点もない


連続する思考は夜を呼ぶ、夜は連続する思考によって訪れる、優れた舞台に幕を引くみたいに…朝は違う、朝は勝手にやってくる、時間ともに適当にやってくるのだ、だが夜は違う、そうと意識しなければ、それは訪れない、隠しておけと歌うロックのことを知っているか?夜は目隠しをする、見ることと見ない事についての示唆を暗闇に提
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