69回目の夏におけるベルリンの壁のような隔たり/komasen333
略や戦術の是非には全く言及しなかった。
最後の最後まで外交論や平和論を滔々と述べた。
議論は平行線を辿るどころか
ベルリンの壁のように絶対的な隔たりで
双方が独り言を延々と繰り返しているかのようで。
どちらの言い分にも
ある程度共感できる部分はあると思いつつ
議論とはとても呼べない乖離が気がかりだった。
「敗戦」という土俵
「終戦」という土俵
「戦略論」や「戦術論」という土俵
「外交論」や「平和論」という土俵が
交わるようで
肝心なところで交わっていかない。
完全に独立した土俵として
評価や価値が
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