69回目の夏におけるベルリンの壁のような隔たり/komasen333
 
値が固定化して
歴史的観点の過剰分散と
各観点の超絶的な孤立が加速する縮図を見た気がした。



「先の戦争」と言いながら
共通土俵として語っているつもりが
全然交わらない主張を
全然交わらない評価を
全然交わらない価値を
それぞれの観点で
それぞれの箱庭で
ただ述べるだけに終始しているだけではなかったか。



眼前に相手がいるにも関わらず
自説に向かって自説を語り
持論に向かって持論を語り
聞き手なき状況をリフレインしていただけではなかったか。



絞り込むべき議論の土俵が
優先的に語り合うべき議論の土俵が
未だに定まっていない気がした、69回目の8月。

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