陽子のベクトルは太郎を指向するのか/草野大悟2
慮なく・・・」
ゴク、ゴックン、ヴ!
「ヴッ、ヴー、グーッ、ヴー」
「どうだ、北、これがナポちゃんの味か?」
「グ、グ、グェー」
「どうした北。死にそうな顔して」
「も、も、守田さん、これナポレオンなんかじゃありませんよ、水ですよ、水!」
「えっ?」
「水です。雨水です。しかも、これ、なんかボウフラ浮いています」
「そ、そうか。いやあ、俺、今までナポちゃんなんて飲んだことねぇから、ナポちゃんってこんなもんか、と思って飲んだんだけどな。そうか、ボウフラ入り雨水か、どうりで、そこはかとない自然の味がした訳だ」
「何、訳の判らないこといってるんですかっ、ん、もうっ!」
「ん、もう
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