森山恵詩集『みどりの領分』について/葉leaf
 
と自然が互いにコミュニケートする次元に存在する原理である。だがその自然と人間との深い交渉を可能にする共通の原理とはなんだろうか。

土を伝い根を伝い茎を伝ってのびあがり
またつぼみが生まれる
息をする 確かなはっきりとしたリズムで

鼓動する
開花する
爆発して咲きだす

百万回でも千万回でも生まれ変わることができる
生きながら死にながら 生まれ変わることができる
小さなつぼみに生まれ変わる

静かにそして強く 芯で脈打つものがある
根を張り いのちを吸い上げる
つぼみが裂けて花咲く
       (「くちびる」)

 日常的な感覚において、自然は支配の対象で
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