続・詩のしくみについて (折口信夫とわたしの因果関係を妄想する)/たま
本は一神論ではありませんから、様々な姿かたちした神が存在するのです。
それで、詩も同じではないかということです。様々な詩が存在するのです。問題はどこに存在して、いつやってくるのかということです。
そうなると、もうひとつのテーマが生まれても不思議ではありません。つまり、わたしたち人間は神に近づくことができるか? というものです。折口学には有名なマレビト論があります。これは神が人間に憑依して、マレビトなる人間神が誕生するというものです。
マレビトとは平たく言えばシャーマンです。神の使いというものですが、わたしはそうとは受け止めません。間違いなく神そのものになるのです。それはたぶん、人間の能力
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