ガラスの銃創/ホロウ・シカエルボク
ことをすればそいつにケリをつけられる?瞬間を信じるしかない、瞬間にあがき、瞬間に怯え、瞬間に震えるしかない、瞬間に生まれ、瞬間に死ぬ無数の人生の繰り返しだ、記憶なんてすべてはまやかしさ、生き易くする為に整頓して並べたふりをしているだけさ、人生なんてまるで無意味な一日の繰り返しだって言いきることだって出来るんだ、誰にそれを否定出来る?どんなに素晴らしい勲章を胸元に張り付けていようとだ、すべての瞬間が栄光のような輝きを持っているわけじゃない、顔をしかめて詰まり気味の糞を無理矢理押し出しているときだってあるさ、あんただって、俺だってな…誰かをメッタクソに殺す夢を見ている瞬間だってあるだろう、人間だって生
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