出来過ぎた話だと思われるかもしれないが書き終えたのは四時四十四分だった。/ホロウ・シカエルボク
 
んてこれまでにもいくらでもあったことさ、そんなものに影響されてしまうほど簡単な脳味噌じゃない…だけどそう、ずいぶんと叫び声の賑やかな映画だったな、ほんの少しだけ羨ましいと思ったかもな、あれは正統的なきちがいだった、なんというか、合理的なきちがいだったよ、ある意味で、あれは俺が日頃求めている環境ですらあった、受理される書類のような狂気さ、正当な手続きに則った…夢の内容ときちがいには関係がなかった、思い出せる分には…目覚めた時刻がまずかったんだ、そう、目覚めた時刻がまずかったのさ、死のように静まり返った時間、思考が果てしなく群生しようとする時間、そんな風に感じたことはないかい、ねえあんた、そんな風に感
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