出来過ぎた話だと思われるかもしれないが書き終えたのは四時四十四分だった。/ホロウ・シカエルボク
 
めていた風景はいつも決まって奇妙なほどに鮮やかか色褪せているかのどっちかだった、目を傷めつけていると判っているのになぜか明かりをつけることが出来ない、見つめるものが緩慢になってしまうからだ、いまだけは黙ってディスプレイだけを見ていなければならない…これは常日頃言葉にしている断層についての連想だ、吐き出さなければならないもののために描かれる絵だ、だからひたすらに散らかしていかなければならない、出来うる限り汚していかなければならない、統制されたものなどここには必要ない、気がふれる代わりに描かれるものなのだから―叫びにしか変換しようのない感情がある、そんなものが湧き上がってくるときには有耶無耶に出来るだ
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