いつかこころが目覚める朝に/ホロウ・シカエルボク
理解した
今度は森の反対側へ出てみようか
などと考えていたある時
森に入ってくるたくさんの気配を感じた
ご馳走を食いまくっているときに感じていた気配に似ていた
探しに来た
ケモノビトは木に登り
下からは見えない枝を伝って森を移動した
ここは安全ではなくなった
森を出ることに決めた
たくさんの気配をやり過ごして
暗くなるころに森を抜け出した
森を抜けた所には山があった
ケモノビトは山を登った
そこには食いものがたくさんあった
小さな動物を食いながら
ケモノビトは山の奥深くへ入って行った
そこには小さな村があった
あまり人の気配がなかった
ケモノビトは崩れかけた家
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