物語に深みを出すには/yamadahifumi
品に深みを与えるのは単に、作者の自己意識の深さである。作者は人生において、何かを学ばなくてはならない。自分以外の全員が馬鹿だという考えを捨て去らなければならない。だが、ネット上には相変わらず、そんな声が溢れている。彼らが『才能』という言葉に逃げこむのは、ある意味当然だろう。彼らと、何かをする者(別にしないといけないという事もないが)の差というのは、生まれつきの才能などよりも、もっと深いものに原因がある。それは人間的な深みの差であり、従って、努力や才能などのぺらぺらした差よりももっと人間的で、そして深刻なものだ。しかし人はそうは考えはない。そう考えると人はあまりに自分を強く否定されていると思うからで
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