『演者』と『目』 〈社会を分割する二つの属性〉/yamadahifumi
も、消費者なるものは自分のニーズを的確に把握しているのか?という問題だ。消費者というのは気まぐれなものだし、アンケートを取った所で、その○とか×とかのその奥にいかなる自己認識が隠れているという事は容易にはわからない。それに○をつけた後で、「あれはやっぱり×だった」と後で思うかもしれないし、○にした所で、その判断はすぐに変わるのかもしれない。人間がそんなに自分を知っていると考えたら大間違いだと僕は思う。したがって、消費者のニーズに答える、というのは的確で単純な答えに見えるが、そもそもニーズなるものが何かと考えると、なかなか面倒な問題に突っ込んでいかざるを得ない。そして僕は面倒な問題に突っ込んでいくの
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