ルオー/soft_machine
がなかった。
しかしその謎は日をおかず、より多くの絵を見るという新しい興味に変わった。ドラクロワ、ピカソ、カンディンスキー、ベラスケス。面白い展覧会があると聞けばどこにでも行った。するとひとりの画家が、また新しい謎を語りはじめる。私はそれについての答をやはり得ぬまま、さらに新しい謎に心ひかれた。
やがて、絵画が語る様々の不思議が、あのルオーが描いた女も、たくさんある絵の中のひとつとして遠ざけ、いつしか私は、絵を描きながら貧しい暮らしを送っていた。
自分の背丈ほどあるカンバスの前で、私はどうやってこれを仕上げたものかと思案していた。
画面には、数人の男女がひとりの女の遺体を折り重
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