灼熱の化石には肉体の名残は無い/ホロウ・シカエルボク
明日無き暴走はあるのさ
シチュエーションじゃなくてニュアンスなんだ
ぶっ飛ばしたことすらなくたっていい
そういう衝動を覚えたことがあればそれでいいのさ
あー、類稀なる静寂が深くなっていく
こんな夜に独り言を落としていく
子供の絵合わせゲームみたいに床に散らばっていくそれは
いつか整頓してくれる誰かを待っているみたいに見える
ごめんな、と僕は詫びる
それをしてあげられるのは僕じゃない
言葉を片づけたりするのは好きじゃない、言葉を整頓したりするのは
言葉に意味を持たせたがっている頭でっかちのすることさ
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