灼熱の化石には肉体の名残は無い/ホロウ・シカエルボク
られなくなるしね
だけど
部屋の中に閉じこもってじっとしていると
夏の中に溶けていきそうで
夏の中に溶けて
始めからなかったものみたいになってしまいそうで、だから
炎天下!
僕たちは外へ飛び出すのだ
ここに居たって、ここに居たって
足跡を確かに残すために
新しい仕事はまだ全部覚えていなくて
この時間になるとまぶたがつぶれそうだ、だけど
だからこんなものを書き始めてしまうんだろうな
いつでもなんでもかんでもだらだらと
書き殴ってるばかりじゃないんだぜ、そう、確かに
そういう
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