哲学者、芸術家の世界を変える方法について/yamadahifumi
 
る。だから、彼は絶望するしかない。そして、その圧縮された絶望は、一つのペン、そして一つのノートへと向かう。そして、彼はこのノートに自身の絶望を託す。…あらゆる芸術、あらゆる哲学というのは、その人間の絶望を希望に転化させる為の、不思議な技だと言っても過言ではない。

 
 希望だって?。希望?。そんなものがどこにある?。…だが、これら哲学者や芸術家にとって、自身の絶望を記すという行為は、それ自体希望そのものである。それは中身としては絶望だが、現象として見ると希望である。そしてその事は特に奇妙な事ではない。自分が病んでいるとしても、その自身の『病気』を表現にしてしまえば、その人間は一時的にその病
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