「起因 」 散文詩/アラガイs
、何故か行く先々で不運に見舞われる。愛情に飢えていた、反面孤立心が強いために従属性も弱い。小さな世界で起こる対立にはうんざりだ。結果的に誰かがいつも去るのだが、それを持って生まれた宿命だと思い込むようになる。弱いこころは直ぐに折れてしまう。甘えが顔を上げてくると気持ちは直ぐに親の元に向いてしまう。いつも反発してきたはずだ。しかしよくよく考えてみれば、子供の生き方などに興味を示さない親に子供は頼って生きてきた。その反発心も、実は気づかないうちに飼い慣らされることに多いに役立ってしまっていたのだ。人生を、自身の立場からみつめることができない。甘さは結局空虚な気持ちを連れてまた親の元に帰ることになるが、
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