「起因 」 散文詩/アラガイs
どは周囲が驚くほどの罵りあいをくり返しながらも、決して離れようとはしないのだ。
この場合、しないという意思決定よりも、できないという状況的な立場に置かれてしまっていると考えた方がよいだろう 。
憎悪の中で暮らし、共に憎悪によって支えあっている。
つなぎ止められた関係は憎悪が溶けた血のジェラートだ。これはなんとも不幸なことではないだろうか 。
罵りあう原因の多くは受け止める思考の違いからきているが、単に誤解では解消されないといった根も孕んでいる。経験してきた人生観を意識的に思想と導くのは本人の努力次第だが、そのことを意識する差異の違いからも生じてしまっているのではないだろうか。無知
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