或る芥川賞作家の受賞会見/yamadahifumi
めに、彼らは現実と乖離した作品を作るんですよ。そしてそういう作品に賞が渡る。馬鹿馬鹿しくてしょうがないですね。ほんとに。どうして今の僕達の現実を作品にしようとしないんでしょうか。どうして僕達の現実から逃げようとするんでしょうか。…ちなみに、僕が現実から逃げない、と言っているのはニートの淡々とした日常を書けって事じゃないですよ。そんなものじゃないです。僕が言いたいのは、どうして皆書く時に、その方法論がそんなに定まっているのかって事です。これは長い文学論になりますがね。皆の書いている事見たら、すぐに分かりますよ。皆どっかで見たような書き方ばっかりだ。別に、他人と似ていたら悪いという事もないですがね。で
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