天職/アンドリュウ
に丸めた紙幣を見せ少し威張って見せたこともある
そのくせぼくのバイト代はきちんきちんと銀行に振り込まれるのだ
余計な事は一切聞かないこと それが採用の条件だった
他に時給2000円を超えるバイトはなかったし あっても途方もなくきつかったので
条件をのんでぼくは働く事にしたのだ
ある時仕立ての良いスーツを着こなした男が一人小屋の中に座っていた
会長 お遊びはほどほどにしてそろそろお戻りになられてはいかがですか
ふむ〜
そんな会話が聞こえてきた
それからほどなくして 旅に出るとだけ言い残して老人は姿を消した
ぼくのバイトは続いているし 報酬もきちんと振り込まれている
昇給
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