宮澤賢治に寄せて/嘉村奈緒
宮沢賢治を誉めちぎる文です…!!!
本は筑摩書房、新校本「宮澤賢治全集 ニ」より。
【丘の眩感】(抜粋)
(お日さまは
そらの遠くで白い火を
どしどしお焚きなさいます)
笹の雪が
燃え落ちる、燃え落ちる
言われると「そうだなそうだよね!」て思いません?「どしどし」ですよ?宮沢賢治は物の言い回しをやけに丁寧に書いていたりするのだけど(素なのかもしれないけど)それがまた胸倉にぎゅんぎゅん入ってくるのです。最後の終わり方で2度言っているあたりも非常にたまりません。
【恋と病熱】
{引用=
けふはぼくのたましいは疾み
烏さへ正視がで
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