宮澤賢治に寄せて/嘉村奈緒
ができない
あいつはちやうどいまごろから
つめたい青銅の病室で
透明薔薇の火に燃やされる
ほんとうに、けれども妹よ
けふはぼくもあんまりひどいから
やなぎの花もとらない
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この詩もすごいなあ。注目するのは「烏さへ正視ができない」てところですよ!どうやったらこんな表現できるんだろう…。あとは「けふはぼくもあんまりひどいから」というところかな。「あんまり」の使い方が自分と違っていて衝撃的でした。この場合だと自分だったら「あまりにも」になるだろうな。つまらん!なんてつまらない使い方するんだ自分!つか、固定概念が強いのだね。「この文はこうあるべき」っていう発想が多くて縛られてる感
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