『 夢セイRunの着床 』/狩心
 
のノウは
 まだ 大丈夫なのか

 もう、この世とあの世を繋ぐ
 時間へのアイが
 ココには無いというのに

 ベランダの柵を飛び越えて
 ジメンに叩き付けられたワタシの影が
 人の形を棄てて
 目では見えない地平線の向こう側へと
 伸びて移行とする カイギョウ魚宇宙命令

 排泄の壁に張り付いて養分を吸い尽くすムシのように

 されど、
 一つの点のように
 座標を持つ事は無く

 永遠に伸びる一本のセンは
 全てに触れようと
 少しずつ太くなり、立体化していく
 螺旋の蛇だ

 そしてそれは次第に
 ねじれ始め、
 ぐちゃぐちゃの形になり

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