14 の ソネット♪/ハァモニィベル
針】
ドラマは想像力で成り立っており、想像力で演じられるドラマが、
日々、山脈のように連なり、昼夜、〈者と者〉、あるいは
〈者と物〉との谷間をせっせと渡っている。その
たよりないゴンドラの往復を、多彩なまでに互いの想像が動かし続ける。
断片的な情報の風が吹き荒ぶ崖を、煽られつつ、
ときに流されたりしながら、想像力というハーケンとザイルを頼りに、
世界も人も想像で分かり合ってる。それは、
解説も手引もないまま参加してる、この世界というゲームの本質。
われわれは、何の根拠もない存在なのだが、理由も目的も無い、ぼやけた
霧の中で、論理という絵空事だけが
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