14 の ソネット♪/ハァモニィベル
けが正義を振りかざし根拠を問うことがある。
問い糾せば何の根拠もないこの世の中に向かって。
人生に目的などはない。その耐え難い不安の、心の穴の上から政治が微笑みかけ、
それに想像力で笑顔を返しながら、今日も、
生命維持装置に繋がれた、たった一つの内面世界の寝顔を、花を持って見舞う。
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[ 愚者ノ眼のソネット]
開放もしないくせに、閉じ込めもせず、
何が望みなのだ、世界よ
どうしろと言うのだ、世界よ
燃え上がり、高く、高く登れば、
汗すらも雲の如く氷つくのだろう、
凍えながら泪とともに地上に堕ちてゆく
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