14 の ソネット♪/ハァモニィベル
乳の香りがする懐かしい思い出達も、・・・。
ドキドキしたあの人の躰の、・・・
内側を流れるモノクロームもまた、同じように甘く、ズキズキと苦い味が、
別の物語を紡ぎ流れているのだろう。今此処にあるのは、鉄の味を知る過去が、
饒舌きわまる、あの口を開くのを、そっと塞いで包むこの黒い瘡蓋の優しさだけ。
6
罪の楽園
もっと喘いで 優しくするほど狂うきみ
もっともっと喘いで 狂うほど優しくしたいきみ
瞳を見つめ合いながら、
理性の鞘をそっと外し
食器棚の下に落ちている 理性の鞘が
どうしても取れないのと
泣き
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