対/ホロウ・シカエルボク
 
なくとも自分の位置を動かそうとしていたのだ、それが現実ならば、必ず景色は変化するだろう、それがどれだけの規模なのか、今知りたいことはそれだけだった


実際途方もない消耗には違いなかったが、消耗だと思えば動けなくなりそうだった、だから経過であり状態だと思うことにした、状態…自分自身をマッピングして、記号的に理解するのだ、記号的に理解していれば、ポイントの位置が変わるだけでダメージには変換されない、あえて言葉で表現するならそんな状態だった、もちろんそれはすでに麻痺しているのかもしれなかったし、あるいはもっと末期的な状態なのかもしれなかった、だけどそんなことを思わせる肉体的な兆候は特になかったし
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