スコールの、始まりのよに/ホロウ・シカエルボク
 
最期の言葉は「死にたくない」だったって、自殺未遂で運び込まれたのに


跳ねた跳ねた、跳ね過ぎだ
跳ねた跳ねた、跳ね過ぎだ
あちらこちらにぶつかって
あちらこちらに疵を残して
すっきりしない眠りや目覚め
捨てては拾う言葉の数々
姉さん、姉さんまだ行かないで
せめてあの火が消えるまで


名前も知らないひとの話なんかしていいのかどうか分からないのだけれど、せっかくだから彼のことは話しておいておきたい、これはたぶん一生忘れられない光景だから、もしかしたら嘘だと思われるかもしれないけれどまったく本当の出来事なんだぜ…それは中学生のときだった、何年生かはもうちょ
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