On The Road Again ( new classics )/ホロウ・シカエルボク
 

それでぼくらは朝食のときにかれに話してみた
「おれはかまわねえけど」と、やっぱり男は答えた「だけどあんたたちはそれでいいのかい?」
もともとそういう旅なんだ、とぼくは答えた、たまたま落ち着く先を探してた二人が、たまたま一緒に旅をするようになっただけだと
「なるほど」と男は何度かうなずいた「それならなんの問題もない、正直おれは怠け癖があってね、手伝いが居てくれたほうがありがたい、仕事は簡単だしね、部屋は一番離れを使ってくれりゃあいい、そんなに儲かるわけじゃないがひとり雇うくらいなら楽勝だ」しゃあ、ときみは言った「よろしく」「あぁ」


そういうわけでぼくだけが旅支度をして昼ごろそこ
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