On The Road Again ( new classics )/ホロウ・シカエルボク
 
かったので
そうだねと言って休憩を取ることにした、道を外れて荒地を歩き、テーブルみたいな巨大な岩に飛び乗った
ふう、ときみは息をついた
「あなたって、少し歩くの速すぎるわよね」
「そうかな」「そうよ」
「女の子を連れて歩いてるんだってこと忘れないで欲しいわ」
ごめん、とぼくは詫びた
いいのよ、ときみは言った
「これから気をつけてくれるなら」
それから簡単な食事をとった、食パンにも飽きたわね、ときみがつぶやいた
「でも、贅沢は言えないわ」ぼくたちは微笑んだ、そうとも、その通りだ
「次のモーテルまでどのくらい?」ぼくは地図を開いた
「あと三時間は歩くね」きみは首を横にふった「で
[次のページ]
戻る   Point(2)