赤い血だ、へんなの/ホロウ・シカエルボク
 
しぶり」
二年前、悪魔の爆弾で吹き飛ばされたアミだった
二人は親友だった
「わたし明日神様のために燃える花束を持つのよ」
サニーがそう言うとアミはまあ、と言って瞳を輝かせた
「すごいわ、とうとう選ばれたのね」
おめでとう、サニー、とアミは言った、ありがとう、とサニーは答えた
それから二人はずっと寄り添って座っていた、朝の光がサニーの部屋の窓辺を照らすまで


当日、サニーは一番のお気に入りのドレスを着せてもらった、うっすらとだけどお化粧もしてもらった
「可愛いわ、サニー」と母親が言った
うふふ、とサニーは笑った
そうして父親の運転する車に乗って、舞台となる街へ向かった

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