赤い血だ、へんなの/ホロウ・シカエルボク
この国から悪魔を追い出すために」と
年長者であるサニーの祖母が乾杯の音頭をとった
「おまえは私たちの誇りだ」と父親がサニーの頭を撫でると、彼女は照れ臭そうに微笑んだ
みんなが笑顔だった、母親はサニーに頷いた、あなたなら上手くやるわ、きっと大丈夫、そんな風に
食事の終わりに皆がサニーを抱きしめ、サニーは彼らの体温をしっかりと覚えた
その夜サニーは早くに眠りについた
長い長い夢を見た
家族や友人たちが美しい草原の泉のほとりで
楽器を演奏したり歌ったりしている夢だった
サニーは微笑んで座っていた
とてもとても満たされた気持ちだった
ひとりの娘がサニーに話しかけた
「久しぶ
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