HHM2講評/香瀬
 
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 「目の前の光景を何も考えずに描写したか、記憶に引っかかっていた情景をなんとなく空いた時間に書き残した」ものとして、「ローカル線」(ヌンチャク)に描かれている、なんでもない日常を評しています。なんでもない日常、それを愛おしいものとして見つめる視線が「ローカル線」の語り手にあるわけですが、ちんすこう氏は、この語り手を作者ヌンチャク氏と重ねるようにして、ヌンチャク氏の「詩のおもしろさは設計図がないところだ」という言葉を引きます。
 設計図なく詩が――「ローカル線」が、描かれていたのだとして、それでも、作中で用いられている語が
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