僕は君と、めがねの置き方を知らない/赤青黄
だれからも愛されるメガネなのだよ。ということは、こんな辺鄙な所に置くより、もっと多くの方達に使われる形にすることがより最善なののではないか?と思い今回移すことにしたのだよ。だから、君は新しいめがねを買えばいい。代金は私がだそう。いくらだね?いくらだせばいい」
?僕はどうすることも出来なかった。
僕のめがねが奪われたことに対してではなく、僕は僕のめがねにいえることが何もなかった。僕のめがねは至って普通の、もしかしたらちょっとだけださい、あるといいけど、なくても困らない、安いめがねだった。僕は新しいめがねをかけて町を歩き、また新しい女の子をつけたりして、でも何もしないまま結局1人路地を
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