俺の今生という名の道標/ホロウ・シカエルボク
の中を生きることを強いられている、そのなかでずっと…目の前を通り過ぎるものたちを眺めている、あるものを笑い、あるものを哀れに思いながら…そしてそれは時々は、洗面台の鏡の中にいる自分の像だったりする、三半規管は正常に機能することをどこかで諦めたらしい、冷汗が吹き出し…心臓が激しくノッキングする、壊れているのだ、いつかどこかで…眼球はぐるぐると彷徨う、失神した誰かの目玉みたいに…何を見つめようとしているのか?それがどんなものであれ厄介なものには違いないだろう―この前、何人もの人間が飛び降りた巨大な橋の袂に行ったよ、それはちょっとした偶然のようなものだったんだけど…橋の上からたくさんの終わった者たちの意
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