【HHM2参加作品】舌平目のムルソー(suigyo)を散瞳する/澤あづさ
 
→ iris(虹彩/アヤメ/映像の絞り)
【赤い少女】→血液、あるいは炎症(熱)
【白い文法の群生する野原】→白眼(白眼視)に覆われた「脈絡」膜
+‥‥‥‥‥‥‥‥+

「すげー!」
「この詩すげー!」





◆読解「白眼視の文法「偏見を散瞳する

 此岸のだれにも他我は読めない。
 此岸のだれにも自我を書けないからだ。

 それでもその詩は書かれた。それでもこの読解は長々と書かれた。
 それでもこの読解は、この読者の生きる限り終わらない。

 なぜならその異邦人がもはや外人ではないから。

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