【HHM2参加作品】舌平目のムルソー(suigyo)を散瞳する/澤あづさ
【青い花】→ iris(虹彩/アヤメ/映像の絞り)
【赤い少女】→血液、あるいは炎症(熱)
【白い文法の群生する野原】→白眼(白眼視)に覆われた脈絡膜
※ちなみに虹彩、毛様体、脈絡膜を併せて「ぶどう膜」と言う。
【白い文法の群生する野原を赤い少女が駆けていく】→目の充血、あるいはぶどう膜炎
※ぶどう膜炎は飛蚊症や霧視を起こし、緑内障や白内障を併発することがある。
【墨のように真っ黒でなぜか直視できない傍らの友人】→(【私】と同じく)片眼の瞳孔
→ひいては「偏見」の「(見解の)穴」
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この詩の舞台である語り手の視野は、ぶどう膜炎を患い飛蚊症を
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