大人達はいっていた/最都 優
 
いっていた
無言の中でいっていた
なんでも自分で出来たと錯覚をしていた
なんでもが嫌になっていた僕を
大人達は支えていた

大人達は偉いや権力を振りかざしてるのではなく
仕方なくがつもり
毎回毎回の
人生における宿題をこなしてるだけなのだとしった

法事や
税金
暮らしや今後の生活に
少しずつのしかかってくる
何かを
少しずつかたしている

今を守るために
今後の自分達を守るために
大人達は戦い続ける

ぼくが戦う武器をもったとき
守るための楯や
創るための道具をもったとき
設計図だけ置いて
無線だけ置いて

大人達はいってしまった
装備し
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