けたたましい静寂の始まり/ホロウ・シカエルボク
定されるべきものではない、一時停止のままで残り時間を浪費するつもりが無いのなら―分かるか?決定しないのならそこに疑問は生まれない、そこに疑問が生まれないということはどういうことだ?現象としてすべてをいったん受け入れることが出来るということだ、美味い不味いに関わらずいったん飲み込んで、それがどういうものかと知ることが出来る、そういうことだ…何を望んでいる?どんなものを望んでいる?それは本物の欲望とリンクしていると思うか?これが分かるか?そこには疑問が生まれることは無い、それは本当の欲望とリンクしているのか―?蛍火のような春の太陽の下でぼんやりと立っている、薄汚れながら…空の遠くからはずっと先の雨のに
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