キャンディと王様・前章/にゃんしー
じゃ……」
「エヴァから出題されたらどうすんの? 私らが落ちたらどうすんの!?」
「はぁ? はあ……」
空は諦めてパジャマと兼用しているジャージ姿のまま、
残りの巻のDVDを借りに自転車を走らせた。
全巻を抱えて帰ってくると、乙彼・水樹・海は大喜びでそれを受け取り、
ハグしたり空の頭を撫でたりした。
空は、すこし可哀そうなものを見る目線を3人に向けた後、先に眠りについた。
ようやく全巻見終えた後、3人は、放心したような顔で、じっと座り込んでいた。
「……結局、つまりどういうことやったん?」
「分からん……でも、むっちゃおもろかった、と、思う」
「うん」
「
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