涙の虹/yo-yo
 
は「小さなものの中に人生が見える人」だと、谷川俊太郎はいう。
「顕微鏡の目と望遠鏡の目を併せもっている」人だともいった。

顕微鏡の目でアリの世界を見、望遠鏡の目で宇宙まで覗いてしまう。
そのような詩は、はるかな宇宙飛行士の心にまで届く。
宇宙ステーションで朗読される彼の詩。
毛利さんの声が宇宙の電波にのって、こんどは地球に戻ってくる。

   生きものが 立っているとき
   その頭は きっと
   宇宙のはてを ゆびさしています
   なんおくまんの 生きものが
   なんおくまんの 所に
   立っていたと しても…

   (中略)

   けれども その
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