川柳が好きだから俳句を読んでいる(10、西川徹郎のこと)/黒川排除 (oldsoup)
シテ」石榴ガ喉見セテ
「センセ私ノ口ガダンダン裂ケテユク」
などはわかりやすさからその最たるものではないだろうか。
また秋ノクレト叫ブ連作にもその前の連作にも見られるように、西川徹郎作品には異様なぐらい秋が出てくる。この秋が出てくる時期と家族への陵辱が出てくる時期の一致を見、そして何より、兄より姉の方が圧倒的に虐げられている様子を見ると、音韻的に兄(ani)から姉(ane)、そして姉(ane)から秋(aki)へと、変遷あるいは融合が行われたのではないかという疑念さえ浮かび上がってくる。即ち彼は尊敬するものを関係性において陵辱するが、更に強く愛するものに対しては家族化した上で陵辱
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