川柳が好きだから俳句を読んでいる(10、西川徹郎のこと)/黒川排除 (oldsoup)
 
レ秋ノクレト叫ブ
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 長すぎるので省略するが冒頭に示した反復傾向と同様にこの俳句群もまったくこの調子で飽きるほど続く。が、今は焦点をカタカナであることに絞ろう。すべてをカタカナにすることによる視覚的な効果は例えば電報とか、今昔物語に代表される昔の文章が持つ不吉感や不安感にある。そうする必要がないのにそうなっている、という事実に対する恐怖、というものは理解の外にあればあるほど強くなるもので、ホラーなんかでたまにそういった表記を目にするのも明らかにその効果を狙っているものだろう。これによって西川徹郎のえぐるような陵辱や暴力は更に力を強めていく。

 「センセ私ヲコロシテ
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