川柳が好きだから俳句を読んでいる(10、西川徹郎のこと)/黒川排除 (oldsoup)
けのつらさすらある。そう、西川徹郎の俳句には、この形式を得てから更に加速したものの、基本的に場面、というより面的であり、疾走感がある。またじぶんの話で申し訳ないが普段から句集を読むのが遅いおれでもすぐさま読みきってしまえるほどの疾走感だ、まんが的なのだ、彼の作品は徹底してまんが的だ、行ではなく面で捉えさせられる、デフォルメという点から言ってもまんが的だ、そしておれはまんがが好きなので結局西川徹郎作品も好きだという話になってくる。
とはいえこの形式は経歴から言えば第六、第七句集あたりから顕著になってきたもので、本来西川徹郎の俳句を貫くテーマというものは別にある。それはなにか? それは、死であ
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