川柳が好きだから俳句を読んでいる(9、安井浩司のこと)/黒川排除 (oldsoup)
 
るんだろうけども、いずれもそのトンネルを通ってまったく別の場所に出ている。場面がまったく切り替わっている。その間には確かに断絶が横たわっている。しかし安井浩司はそこにつながりがあると言っているように思えるし、おれはそう確信もしている、そうだ、このすり替わりにはたしかに勢いがあり、その躍動感が見えない噴出を伴って目の前に急に現れているんだ。上記の句はその最たるもので、小屋の破壊がその交通にはずみをつけているというわけ。ではその断絶を煽っているものはなにか、それは句集の題名にあるような初期の青と赤の対立や、父と母の対立でもない、それらは真逆の性質を持っているが断絶しているわけでもない。では何か。クソだ
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