祝婚歌/葉leaf
 
の高まりの中で、真に哲学する。その哲学は「愛」と呼び換えてもいい。

四つ葉のクローバーは幸せの数だけある。四つ葉が生まれる偶然のように、君の三つ葉には幸福の一葉が必然的に加えられたのだ。そして君たちはその四つの葉に次々と成り替わる、明滅しながら。四つの葉同士が均衡し合い、声を掛け合い、ときには目をそむけ合い、やがて一本の茎へと収斂していくのである。

僕と君との対話の鎖はどこへ到着するかわからなかった。鎖は金属製で無機物の論理しか知らないからだ。だが君とその人との対話はそれぞれが糸のように縒り合されて、その都度その都度、有機物の優しさでけんかも仲直りも受け止めてくれるだろう。到着点はいつ
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