真夜中、殺意のレコード/ホロウ・シカエルボク
 
がいていたが、やがてもやのように消えた
気配が消え、臭いも失せたが、眠る気もしなくなっていた、気分を変えようと便所で小便をして、寝床に帰ってくると置き去られた昨日が横になっていた
確実に殺さなければならない、俺はハンマーを手に取り、重さを充分に確かめてからそいつの頭に振り下ろした、剥き出しの後頭部を一撃だ、電気ショックを食らったようにそいつは一度激しく跳ねた、そして震えながら息絶えた、俺は再びそいつを窓から放り出し、次のやつを待った、おそらくはあの視線の正体なのだろう、ぐちゃぐちゃなやつを
現れたそいつを何度も殴打した、生身にハンマーが食い込む感触は官能的ですらあった、ただでさえぐちゃ
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