真夜中、殺意のレコード/ホロウ・シカエルボク
 
ちゃぐちゃなそいつの顔は輪をかけて崩れ…いや、いつの間にかそこには、標準的な後頭部があった、そしてその後頭部にはどこか見覚えがあり、半ば確信しながら裏返すと、それはやはり俺自身であり、脳天を砕かれて死んでいた
ああ、死んでしまった、俺は絶望しながら眠った、もう夢も悲鳴もなかった、目覚めたときにあらゆるものを確かめた、すべてのものがすべての日常を生きていた、俺が殺したものたちは俺に寄り添うようにそこに居たが、臭いも感触もないただの投映された映像のようなものだった、俺は起き出し、支度をして外に出たが、そいつらはどこにもついてくることはなかった。



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